WEBエンジニアに必要なスキルは多岐に渡りますが、主に以下の分野に分類できます。現場によって必要なスキルは異なりますが、全体像として知っておいて損はない各分野における具体的なスキルやツールです。
1. フロントエンド開発
フロントエンド開発は、ユーザーが直接触れる部分を作成する仕事です。以下のスキルが求められます。
- HTML/CSS: 基本的なマークアップとスタイルを記述するスキル
- HTML5
- CSS3(Flexbox, Grid, メディアクエリなど)
- JavaScript: 動的なコンテンツやインタラクションを実装するために必要
- ES6以降の新機能(アロー関数、非同期処理、モジュール化など)
- DOM操作、イベントハンドリング
- フレームワーク・ライブラリ:
- React.js、Vue.js、Angularなど
- 状態管理ライブラリ(Redux、Vuexなど)
- CSSフレームワーク:
- Bootstrap、Tailwind CSSなど
- レスポンシブデザイン:
- モバイルファーストのアプローチ、メディアクエリ
- デザインツール:
- Figma、Adobe XDなどのデザインツールを使いこなす力(デザインカンプの理解)
- ブラウザ対応:
- クロスブラウザ対応(異なるブラウザでの動作確認と修正)
2. バックエンド開発
バックエンド開発は、サーバーサイドのロジックやデータベースの管理を担当します。
- プログラミング言語:
- Python(Flask, Django)
- Ruby(Ruby on Rails)
- PHP(Laravel)
- Java(Spring)
- Node.js(Express.js)
- データベース:
- SQL(MySQL、PostgreSQLなど)
- NoSQL(MongoDB、Redisなど)
- データベース設計、インデックスの最適化
- API設計:
- RESTful API、GraphQLの理解と実装
- JSON、XMLなどのデータフォーマット
- 認証・認可:
- OAuth、JWT(JSON Web Tokens)
- ユーザー管理、セッション管理
- Webサーバー:
- Apache、Nginxなどの設定と運用
3. DevOps・インフラ
WEBエンジニアは、システムの運用や自動化にも関わることがあります。
- バージョン管理:
- Git(GitHub、GitLab、Bitbucket)
- CI/CD:
- Jenkins、GitHub Actions、CircleCIなどのツールを用いた継続的インテグレーションとデリバリー
- コンテナ技術:
- Docker、Kubernetes
- クラウドサービス:
- AWS、Google Cloud、Microsoft Azure
- サーバー管理:
- Linuxサーバー(CentOS、Ubuntuなど)の基本操作
- 監視・ロギング:
- Prometheus、Grafana、Elasticsearch、Kibana(ELKスタック)
4. セキュリティ
セキュリティの意識と実践は、WEBエンジニアにとって必須です。
- OWASP Top 10に基づくセキュリティのベストプラクティス
- 暗号化:
- SSL/TLS、HTTPS
- 脆弱性対応:
- SQLインジェクション、XSS(クロスサイトスクリプティング)、CSRF(クロスサイトリクエストフォージェリ)などの対策
- セキュアコーディングの実践
5. ソフトウェア開発の基本
エンジニアリング全般において必要なスキルもあります。
- アジャイル開発:
- Scrum、Kanbanなどの開発手法
- テスト:
- ユニットテスト(Jest、Mocha、RSpecなど)
- 統合テスト、E2Eテスト
- コードレビューとペアプログラミング
- デザインパターン: MVC、MVVM、Singletonなど
6. ソフトスキル
技術的なスキル以外にも、ソフトスキルが重要です。
- コミュニケーション能力: チーム内やクライアントとの円滑なやり取り
- 問題解決能力: 複雑な問題を論理的に解決する能力
- 時間管理: 複数のタスクを効率よく進める能力
まとめ
WEBエンジニアとして活躍するためには、フロントエンドからバックエンド、インフラ、セキュリティまで、幅広い技術や知識を身につけることが求められます。また、業界のトレンドに対応するために常に学び続ける姿勢も大切です。